私たち人間は「天」を「点」の中に内包している存在ー占星術講座レポート

こんにちは、YURIA Leeです。

先日、岡崎直子さんによる『創造時代の占星術』講座を受講しました。

講座は素晴らしく、感動の連続体験でした。

そこで何がどう素晴らしかったのか、
私自身の覚書きの意味も込めて、
ここに書き記しておきたいと思います。

昨今、西洋占星術のデータや、
星読みの技術を学べる講座も書籍も数多く出回っていますが、

本講座のメイントピックはそこだけではなく
占星術の背景にある深い哲学と、
その真価は一体どこから発揮されるのか?
についての、知の教養を学ぶ講座でした。

そもそも何のために占星術を扱うのか?という目的と、

人間とは、どう占星術を扱える存在なのか?という、核心に響く前提の概念について。

例えば、星たちの叡智を、
「自我」として捉えるか?
「精神」として捉えるか?によっても、
解き明かすレイヤー構造は全く違う次元からのアプローチになること。

『自分はこういう人間だ』という思い込みを解放するためにこそ、
アストロロジーがある

巷でよく聞く「あなたは月星座が天秤座だから、こういう性質があるでしょ?」とか、

「その星座なら、エレメント(四大元素)が土 × 水だから、相性がどうのこうの・・・」みたいな分析は、

それ自体は面白いから全然いいのですが、
(私もしょっちゅうそんな話をしている)

情報を断片的に切り取ることによって、
「自分はこういう人間だ」という自我の思い込みを強化しているとしたら、

占星術本来の目的からすると、真逆の方向性に作用してしまっているのですね。

なぜなら、今の自分が思い込んでいる
「これが私」「これが私の日常」という、

「当たり前」の枠の外に出るためにこそ、
星の叡智を扱えるのが、私たち人間だから。

既存の枠の中で「まぁまぁ楽しくやっていく」ために星を使うのも悪くはないですが、

本来の目的は、星々を通した精神のレイヤー構造を多次元的に理解することで、

自我の枠そのものを解体し、自由にデザインし直すこと。

つまり「創造的に生きる精神そのもの」を蘇らせることが、

星たちの囁きや恩恵を受け取る意味である、という点を忘れないでいたいのです。

そして、偉大なる星々の精神は、どこか遠いおとぎ話の世界ではなく、

今ここに生きている自分の肉体の中に、内包されている。

星が肉体の中に「内包されている」
という感覚がピンと来る方も来ない方もいると思いますが、

自分=肉体なのではなく、
自分=自分が見ている世界である、

と捉えたときに初めて、この感覚がリアルな実感を伴って体験できるかも知れません。

「自分=自分が見ている世界」とは一体どういうことなのか?

講座では、私たちが学校の数学で習う
ユークリッド幾何学の次元の捉え方
(0次元は点、1次元は線、2次元は面、3次元は立体、という例のアレです)と比較して、

神秘学的観点で捉える次元の解釈とは何か?について詳しく学びました。

ユークリッド幾何学でいうところの
「0次元=点」の定義とは、
「いかなる幅も厚みも持たない局所の点」
だそうですが(何じゃそりゃの世界w)

神秘学的に見たその、
「いかなる幅も厚みも持たないもの」って何だと思いますか?

それは、他人にとっての、あなたの目が見ている、あなただけの世界。

あなたが見ている世界や、
あなたの心の中の動きは、
完璧にあなただけのものであり、
どう頑張っても、他の誰も触れることができないものですよね。

あなたが見ているように、世界を認識できる人は、誰ひとりとして存在しない。

つまり、他人にとってそれは、
触れることも、見ることもできない、
「いかなる幅も厚みも持たない局所の点」である。

全ての人が、その「自分だけの局所の点」を生きている。

というか、その点そのものが、その人だとも言えるわけです。

その点の呼称は、何とでも呼べるでしょう。

一滴の雫が降りてくるようでもあり、
内側から湧き出てくるようでもある、
自分という、中心の点。 

私にとっての点とは、
目の前に広がる世界そのものであり、
自分という存在の本質が宿る場所。

私にとっての点とは、
精神であり、肉体であり、
魂であり、時間であり、地球である。

私にとっての点とは、
太陽であり、月であり、
星々であり、宇宙である。

光と闇の、全ての命が宿る場所。

つまり点は、天であったのです。

「天空」を「点」の中に内包している存在。

それが私たち人間の正体であり、

自分の心の中こそが、
何かが創られる原初の場所である。

えらく壮大に聞こえるかも知れませんが、
私にとってはこの感覚が、本当に腑に落ちた、という感じなのです。

同じ月を見ているようでいて、
私が見ているのと全く同じ感覚で、月を見ている人はいない。

私の中に、私の太陽と月は宿り、
あなたの中に、あなたの太陽と月は宿る。

あなたなら、あなたという点を、何と呼びますか?

あなたが見ている世界なんて、
他の誰でも同じように見れるような、
平々凡々な世界だと思ったら大間違い。

あなたが見ている世界、
つまりあなたという最高の存在は、
死ぬほどユニークで、死ぬほどスペシャルな
唯一無二のアート作品であるということを、
どうにか伝えたくて、私はこの記事を書いているのだと、思います。

そんなことは百も承知の、
大きなお世話かも知れませんが(笑)

ただ私は岡崎直子さんから占星術を学び、
学んだ知性を本当の意味で活かす道とは何たるかを、教わりました。

自分という「究極の中心点」から何かを創造し続けること。

その精神なくして、占星術の真価が発揮されることはないということ。

単なる運勢占いとして見るのであれば、
無自覚のまま可能性を制限する「枠の中」でやり過ごすツールに過ぎない。

だから出来るならば私は、枠を取り壊し、
自由を選択する新たな道を発見するために、星の叡智を活かしたい。

そんな風に思うのです。

円環とは、点の内部構造である

先ほど、「点は天であった」と言いました。

じゃあその、「点」の内部はどうなっているのか?

というと、点の内部は、無数の「円環」で構成されていると言います。

円環とは、無限を閉じた形のこと。

プラス極とマイナス極で、
無限に開きっぱなしになっている線上の端と端をくっつけると、円になりますよね。

恒星も惑星も衛星も、円環という
天体の各軌道上をぐるぐると回っています。

時計の針は、0時から24時へ。また0時へと
戻り、同じ円盤上をぐるぐると回る。

自分を中心に展開する世界は、
360度の円環の形で構成されています。

「歴史は繰り返す」とはよく言いますが、
時間という暦も円環の形をしています。

その意味で、過去も未来も、
同じ軌道上の「時間」という同じテーマを、
逆方向に共有しているものだと分かります。

講座2日目に、自分のホロスコープを詳しく読む過程があったのですが、

何座が何ハウスにあるか、
といった個別の情報はさることながら、

「閉じるべき円環はどこか?」という発想で読み解いていきました。

12星座と惑星同士は、円環の形でつながっているからです。

自分のホロスコープに入っていない星座だと
これまで縁が薄いので理解し辛かったり、
どうもピンとこないと感じていたのですが、

自分に関係のない星座など実はひとつもなく
全てが面白いほどに連動していました。

その全貌がチラリとでも垣間見えたとき、
いかにまだ自分は自分を想い出していないか

広大な意識領域の忘却の彼方に、
神聖な星々の精神が眠ったままになっているかを感じ取り、少し笑ってしまいました。

12星座は大きく分けて、
6つの円環で構成されています。

  1. 牡羊座と天秤座
  2. 牡牛座と蠍座
  3. 双子座と射手座
  4. 蟹座と山羊座
  5. 獅子座と水瓶座
  6. 乙女座と魚座

各円環軸にはテーマがあり、その理解には
直子さんの過去のメールプログラム
『レム二スケートと星座のアルケミー』が超絶役に立ちました。

円環への理解が深まると、
真逆だったり両極だったりで
対立しているかのように思えたものが実は、
同じ円の軌道上を逆方向に進んでいただけだった!!と気づいたりします。

本当は何も対立も葛藤もする必要がなく、
円環=学ぶべきテーマが閉じていないがため
何をどうしていいか分からず、混乱していただけだった、というのはよくあるパターン。

先日のとある個人セッションでも、
パートナーシップというテーマの中で、
「彼と別れるか?やり直すか?」
という二択の間でどうしていいか分からないという状況でしたが、

「彼とのパートナーシップという円環で、
あなたが学ぶべきテーマは何であったか?」

という視点にシフトしたとき、
まさにひとつの円環が閉じて、
その方は「別れるか?復縁するか?」という葛藤の外側に出ることができました。

私たちは無数の円環のレイヤー構造の中で
ひとつひとつの学びを完了し、
また巡りくる次の円環へと移動し、次元上昇を繰り返しています。

成長や変化するということは、
今いる円環の課題も恵みも味わい尽くし、
次の円環に移動する、ということなのかも知れません。

いま私の中にある葛藤を見つめて、
「閉じるべき円環はどこにあるのかな?」と探ってみることにします。

長くなりましたが、今回は、
占星術講座のレポートをシェアしました。

少しでも参考になる部分があれば幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

あなたに最良の光が届きますように。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

愛知県生まれ。シンガポール在住15年になる一児の母。宇宙意識研究家、フリーライター、組織変革コンサルタント。ひとりひとりが自分の本質へと還る旅を応援するラーニングサロン『Art of Life Script 』代表。個人向けにはありのままのユニークな可能性を拓く個人コンサルテーションを、組織向けには組織としてのパフォーマンスを向上させる組織コンサルテーションを提供している。