魂(Soul)と霊(Spirit)の違いと関係性について理解を深める

こんにちは、YURIA Leeです。

昨今、目に見えない領域のものごと―いわゆる精神世界に関する人々の関心は高まり、日常的に『魂』や『スピリット』といった言葉を耳にする機会は益々増えてきました。

そんな時代の流れを感じつつ、今日は「魂」と「霊」の違いとその関係性について、私なりの考察をシェアしてみたいと思います。

というのも、日本語には「霊魂」というひと括りの言葉もあるように、両者の違いを明確には区別せず、何となく同じ意味合いで使われているケースが多い印象を受けました。

普段何気なく目にする言葉を例にとっても、「大和魂」や「職人魂」、「ソウルフード」、「ハングリースピリット(ハングリー精神)」、「スポーツマンシップ」などなど、【精神・霊・魂】をあらわす日本語表現は無数にありますね。

特定の個人ではない、集合意識についての表現が「魂」でも「霊」でも、どちらでもさほど影響ないかとは思いますが、

こと自分自身について考えるときに、自分の魂と霊の違いと関わりがよく分からない…という状態だと、正直何だかスッキリしないかもしれませんね。

そもそも、魂と霊の違いって何だろう?と深く考えたことはありますか?

「宇宙意識で生きる」を発信している私自身、両者の違いについて感覚的にしか捉えられなかった期間が長く、言語化が難しいと感じてきました。

前置きとして書きますが、あくまで現時点での、私なりの解釈と考察ですので、今後見解が変わっていく可能性もあります。ここはひとつ、正しい or 間違いといった視点は緩めて、へぇ~そんな考えもあるのねと、参考程度に読んでいただけると幸いです。

ここでは、一般的な言葉としての定義というよりも、

「自分にとっての霊とは?」
「自分にとっての魂とは?」

という自分事として、自分についての理解を深める視点で、読んでみてください。

【霊=Spiritとは】

  • 自分そのもの
  • 純度100%で圧倒的にただそこに「在る=BE」
  • 爆発的な生きる意志であり、生命エネルギーそのもののこと
  • 「生き続けたい」と願う全ての原初の欲望のこと
  • 時間と空間を超越しており、生まれもしなければ死にもせず(あるいは生死の次元を超えて)在り続けるエネルギー
  • 進化や成長といった目的はなく、ただ在り続けるだけ
  • 純真無垢な神の子であると悟っている自分
  • 何物にも影響を受けないマスタリーの境地
  • 霊(命)は概念(言葉)の器に宿る
  • 火(霊=ヒ)が現象化したものが、土(物質)である(※)

【魂=Soulとは】

  • 「自分そのもの」である霊エネルギーが通過するための器、あるいはフィルター装置のようなもの
  • 個々の魂には目的がある
  • 魂は「進化、成長する=DO」
  • 「変化したい、体験したい、成長したい」と願う欲望のこと
  • ただ在るだけだった霊エネルギーが「魂」というフィルターを通ることで、概念や情動が生まれ、森羅万象が広がる
  • 時間と空間を紡ぎ出すエネルギー
  • 私たちが人生や歴史の中に含まれると考えている「出来事」は、魂の内側の出来事である
  • 「人生の目的」や「未来のヴィジョン」といった言葉が使われるとき、それは「魂」についての話である
  • 魂(記憶)は肉体の器に宿る
  • 水(過去)と風(未来)によって「時間」という魂のフィールドが紡がれる(※)

少し分かりづらい言い回しも所々あるかもしれませんが、
(※四大元素=火・土・水・風との関わりについての解説は別の機会に回します)

上記のように整理してみると、霊と魂の違い、そして関係性がうっすらと見えてくるのではないでしょうか。

霊(ヒ=火)はただそこに「在り続けたい」と欲する力ですが、それだけでは何も変化は生まれません。

そこに「変わりたい」「成長したい」という欲望が宿り、魂の器に流れ込んだもの。それが「命」と呼ばれるものの正体なのかもしれません。

よく自己啓発本などの表現を見ていると、
『ありのままの今のあなたでいいよ』という全肯定の一方で、
『目的とヴィジョンをもって今の自分から成長しよう』という主張もあったりで、

このままでいいのか、変わったほうがいいのか、一体どっちなんだ??という葛藤が生まれたりもするわけですが、

その表現が「霊」と「魂」のどちらについての話なのか?を理解できれば、混乱することはなくなると思います。

つまり私たちは、霊でもあり、魂でもありますが、担当領域が違うのですね。

自分が何者であるのか?
Remember who you are

について想い出すパートは、霊の担当部分です。

自分が何者であるかを想い出している状態が、マスタリーの状態。そのうえで、

自分が生きる目的は何か?
Remember your purpose

について想い出し、その約束と使命を果たすパートは、魂の担当部分です。

自分の目的と使命を生きている状態が、ヴィジョナリーの状態。

だから、どちらも重要で、どちらか一方だけでは機能しないことが分かります。

言葉を使ううえでは、「霊」と「魂」どちらの意味も含んでいる場合や、明確に線引きし難い場合もありますので、私個人としては厳密である必要はないと感じています。

ただこの2つの違いを整理して理解できていると、マスタリーの意識状態で在りつつ、ヴィジョンを生きるというバランス感覚を掴むうえで、とても役に立つと思いました。

言い換えると、
「あなたの魂の目的を生きて。ただあなた自身が誰であるかを決して忘れないで」という感覚。

ちなみに、私が使っている『宇宙意識』という言葉は、霊でもあり、魂でもある私たちの「自分の意識領域全体」のことを指しています。

意識領域全体とはつまり、この記事を読んでいる自分の意識では理解が及ばない領域を含む全体のこと。

私たちは、実は全員双子であると言われています。

双子とはどういうことかというと、
「自分という宇宙を覗き込んでいる私」と、「その宇宙で生きている私」の2人でひとつ、一卵性双生児の双子のような関係こそ、実は私たち人間という存在の全貌なのです。

つまり自分で宇宙を創っていると同時に、その宇宙で生きているわけですね。

「全ては精神活動の反映である」という形而上学の基本的な考え方をもとにすると、

私の世界は全て、私のマインドの反映であり、あなたの世界は全て、あなたのマインドの反映ということになります。

地球上に80億人いるということは、80憶個の違う宇宙があるということに、他なりません。

だから自分の人生は、自分の好きなように創っていい。

自分のことは、間違いなく全部自分で決めていいのです。

というより、自分で決めるより他ない。

誰かが創った世界の中に自分が居るのではなく、自分の中に世界があります。

流れる時間の中に自分が居るのではなく、自分の中に時間があります。

時間とは次元の間を流れる魂の反映であり、私という宇宙がそれを創っています。

自分が何者であるかを想い出す。

そして自分の目的を想い出す。

私の目的の一番初めにはいつも、私の幸せ。

言い訳に使っているすべての御託を吹き消して、「私の幸せ」だけに真っ直ぐに矢を射る。

自分をもっともっと大切にする。

自分を大切にするということは、自分の中にある、小さな欲求を無視しないこと。

どんなに取るに足らないと感じていても、どうでも良いと感じていても、その低俗な欲求をないがしろにしないこと。

自分の一部を「無かったこと」にして切り捨ててきたことが、一体どれだけあっただろうか。

双子の片割れであるもうひとりの私を、愛しく思う。

そんなことに思い巡らせていた数日前、とても美しい詩に出逢い、心に響いたので、ここにシェアします。

E.E.カミングスという、アメリカの詩人の「I carry your hear with me」という詩の一部です。

I carry your heart with me

Here is the deepest secret nobody knows

(here is the root of the root and the bud of the bud

and the sky of the sky of a tree called life;

which grows higher than soul can hope or mind can hide)

and This is the wonder that’s keeping the stars apart.

I carry your heart (I carry it in my heart).

ー E. E. Cummings

誰も知らない深淵なる秘密がここにある

ここは「生命」という名の樹の
根っこの中の根っこ
つぼみの中のつぼみ
そして空の中の空

生命の樹は
魂が望むよりも高く
心が隠れられないほどに高く
遥か上空に伸びていく

そしてこれこそ
星たちが離れ離れになっても
輝き続ける神秘

私はあなたの心を運ぶでしょう
私の心の中には
あなたの心がいつもある

ーE.E.カミングス

あなたに最良の光が届きますように。

★人間の精神構造「自我・魂・霊」についての、続きの記事はこちらへ↓
魂(タマ)と魄(シイ)の霊(レイ)への統合 ― 自我の承認欲求からの脱出と本当の自由

魂(タマ)と魄(シイ)の霊(レイ)への統合 ― 自我の承認欲求からの脱出と本当の自由

2018.11.30

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1984年、愛知県生まれ。シンガポール在住15年になる一児の母。宇宙意識研究家、フリーライター、組織変革コンサルタント。ひとりひとりが自分の本質へと還る旅を応援するラーニングサロン『Art of Life Script 』代表。個人向けにはありのままのユニークな可能性を拓く個人コンサルテーションを、組織向けには組織としてのパフォーマンスを向上させる組織コンサルテーションを提供している。